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  • 【医師監修】STD(性感染症)PART4-3女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART4-3女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生

    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生

    STD特集
    3. 梅毒
    かつて猛威をふるった病気ですが、今また増えつつあると言われています。10年近くかけて死に至りますが、早いうちに治療すれば完治します。
    ●梅毒ってどんな病気?
    梅毒トレポネーマという病原菌がセックスやキス、ペッティングなどで感染します。潜伏期間は、10日~90日。潜伏期と症状があらわれる時期を交互に繰り返し、10年以上の期間をかけて死に至ります。早期に発見し、治療することが大切です。

    妊娠初期から中期に感染したり、感染したまま妊娠すると、死産や流産、早産の原因にも。また、妊娠4ヶ月以降に感染していると、先天梅毒児が生まれることになります。妊娠初期に必ず検査があるので、感染している場合はしっかりと治しましょう。

    ●症状は?

    状は、一期から四期に分けられます。感染から約3ヶ月までの一期には、性器に直径1センチ以内のしこりができ、ももの付け根のリンパ節が腫れます。痛みはなく、数週間で消えてしまうので、見逃しがちです。この後、第二潜伏期に入り、病原体が全身に広がります。

    感染後約3ヶ月から2年ぐらいの二期になると、バラの花びらのようなバラ疹が全身にあらわれ、赤い色の盛り上がった発疹が性器や脇の下などにできます。脱毛やつめの変形、発熱、だるさなどの症状もありますが、自然に消えてしまいます。もっとも感染力の強い時期です。

    感染から3年くらいたつと、三期に入り、全身にかたいしりやゴムのような腫れが次々にでき、痕が醜く残ります。治療しないまま10年以上経過した四期になると、病気が心臓や脳にまで達して、痴呆症状になったり、日常生活が困難になり、やがて死に至ります。

    男性の場合も、症状は同じです。
    ●STD関連サイト

    ◆STD
    STDの現状や病気について詳しく解説。
    ◆(財)性の健康医学財団
    STDや性機能障害について詳しい。
    ◆『アソコがおかしい?!』
    病気の詳細や経験者談、おすすめ医療機関などの情報も豊富。

    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症)PART4-2 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART4-2 女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生

    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生

    STD特集 Part1

    2. 尖圭(せんけい)コンジローマ
    痛みやかゆみはありませんが、外科手術でないと取り除くことができません。完治しても、体内にウィルスが残り子宮頚がんの原因になることもあるので、定期検診を受けるようにしましょう。
    ●尖圭コンジローマってどんな病気?

    いぼをつくるウィルスの一種、ヒトパピローマウィルスによって起こります。セックスで感染し、潜伏期は1~6ヶ月。感染後2~3ヶ月で症状が出ることが多いようです。痛みはありませんが、ヒトパピローマウィルスのある種の型は、子宮がんや陰茎がんと関係が深いといわれているので、完治してからもがん検診を欠かさないようにしましょう。

    ●症状は?
    性器から肛門にかけて、白色かピンク色の先のとがった小さなイボがたくさんできます。放っておくと、赤褐色の小指の先くらいの大きさになります。「カリフラワー状」や「ニワトリのとさか」に形が似ています。痛みはほとんどありませんが、傷つきやすいので、ひっかくと尿がしみて痛むこともあります。

    男性の場合、亀頭の根元に、イボができます。放っておくと、陰茎がんになる危険もあります。


    ●診断・治療は?
    視診でわかりますが、イボの組織検査をして、ウィルスを調べます。治療は、一般的にレーザー霧散、電気メスで焼き切ったり、液体窒素で凍結させて取り除くなど簡単な手術で取り除きます。また、抗がん剤入りの軟膏を塗ることもあります。

    完治まで約2~数ヶ月かかりますが、徹底的に治さないと再発しやすい病気です。パートナーにもイボができていれば一緒に治療を受け、完治するまでセックスは禁止です。

    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症)PART4-1 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART4-1 女性のこころとからだ事典

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    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
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    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
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    STD特集 Part1

    1. 淋病
    古くからある性病のひとつで、最近になってまた増加中。男性に比べて女性は症状が軽いので、気づかないこともあります。放っておくと不妊の原因にもなるので注意しましょう。

    ●淋病ってどんな病気?
    淋菌という細菌が、直接粘膜に触れて感染します。ほとんどはセックスで感染しますが、キスやペッティングでうつることも。菌のついたタオルや便器などから感染することや、手に付いた菌から目に感染するケースもあります。感染すると2~10日で発症します。
    ●症状は?
    最初は性器がかゆくなったり、はれてヒリヒリするほか、おりものが増えますが、症状が軽いので気づかないこともあります。菌が広がって膣炎や子宮頚管炎がひどくなると、黄色や緑白色の膿のようなおりものが増えてきます。尿道に菌が入ると、尿道炎を起こして排尿時に痛みが。放っておくと、淋菌が広がってさらに卵管炎や子宮内膜炎を起こし、不妊の原因になることもあります。感染したまま出産すると、赤ちゃんが淋菌性の結膜炎を起こして失明することもあるので、注意しましょう。

    また、のどに感染するとのどの痛みやせきなど風邪に似た症状を起こし、目にうつると結膜炎を起こします。

    男性の場合、尿道から膿が出て、炎症のために排尿時にとても痛むので、普通この段階で感染に気づきます。


    ●診断・治療は?
    膣からの分泌物の培養検査と尿検査で診断します。抗生物質を飲めば、1週間から1ヶ月で治ります。完治するまでセックスは禁止です。
    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症)PART3-2 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART3-2 女性のこころとからだ事典

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    STD特集 Part1

    2. トリコモナス膣炎

    性行為による感染のほか、温泉などで感染することもないとはいえない病気です。においのある泡状のおりものや強いかゆみなど、症状は不快ですが、深刻な病気ではありません。


    ●トリコモナス膣炎ってどんな病気?
    トリコモナスという原虫が、膣内に寄生して起こります。男性の尿道や前立腺、精液の中に潜んでいることが多く、セックスで感染します。感染力がとても強いので、トイレの便座や風呂などで感染するケースもあります。潜伏期間は1~2週間ですが、感染しても必ず症状が出るわけではなく、体の抵抗力が落ちた時に発症することもあります。

    ●症状は?
    外陰部に強いかゆみが出ます。悪臭があり、黄色や血液のまざったおりものが特徴です。膣粘膜が赤く腫れ、セックス時の痛みや少量の出血をみることもあります。症状が進むと、おりものの色が緑っぽくなったり、細かい泡がまざってきます。さらに外陰部がただれて排尿時にしみたり、歩く時に痛むことも。放っておくと、尿道炎や膀胱炎、卵管炎を引き起こすこともあります。

    男性の場合、軽い排尿痛がありますが、ほとんど感染には気づきません。感染源になってしまう可能性もあります。


    ●妊娠・出産への影響は?
    感染しても放っておくと、卵管炎になってしまうケースも。そうなると、不妊症の原因になったり、妊娠しても流産や早産が起こりやすくなる場合もあります。

    ●検査・診断は?
    おりものを顕微鏡で見たり、培養して確定します。顕微鏡で見ると、べん毛をもった虫が動き回るのが見えます。

    ●治療は?
    膣座薬と内服薬で治します。治療期間は、7~10日間程度。治療中のセックスは禁止です。規則正しい生活を送って体力をつけましょう。また、パートナーも一緒に治療しないと感染をくり返すことになります。
    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症)PART3-1 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART3-1 女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
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    STD特集 Part1

    1. カンジダ膣炎

    菌自体はふだんから膣内にいて、抵抗力の落ちたときや妊娠中、抗生剤を長く飲んでいる人などに発症します。正確には性感染症ではありませんが、たいへん多い病気です。

    ●カンジダ膣炎ってどんな病気?
    カンジダ膣炎は、カンジダ・アルビカンスという真菌(カビの一種)が、膣内で繁殖して起こる病気です。この菌は、腸内や膣内に常在しているので、普通はなんともありませんが、体の抵抗力が弱まったりして異常に繁殖すると、炎症を起こすのです。セックスや、まれに風呂(タオルなど)で感染することもあるので、STDとして考えられることもありますが、セックスに関係なく抵抗力が落ちたために発症することがほとんどです。
    ●症状は?
    膣内や外陰部、肛門にかけて強いかゆみがあり、性器が赤く熱を持ったようになります。かゆみは、夜あたたまるとひどくなり、眠れないことも。白っぽいおりものが増え、やがてヨーグルトやカッテージチーズのような状態になります。においは、あまりきつくありません。

    慢性化してしまうと、普段はほとんど症状がないのに、体の抵抗力が落ちたり、生理が近くなるたびにかゆみが出ることがあります。また、かゆみはそうひどくなくても、セックスのときの痛みや出血、膀胱炎に似た痛みが出るケースも。治療のときは、医師のOKが出るまできちんと治療することが大切です。

    男性の場合、症状があっても軽い排尿痛やかゆみ程度なので、ほとんど感染には気づきません。

    ●なりやすい人はいる?
    ・体調をくずしている人(特に生理前)
    ・妊娠中
    ・糖尿病の人
    ・抗生物質を長期間服用している人
    ・ダイエットなどで栄養状態が悪い人
    ●妊娠・出産への影響は?
    妊娠中は抵抗力が弱まっているため、カンジダ膣炎にかかりやすくなります。出産時にかかっていると、産道で赤ちゃんに感染して、カンジダ性口内炎を起こすことがあるので、注意しましょう。

    ●検査・診断は?
    視診でわかることもありますが、おりものを顕微鏡で見たり、培養して確定します。培養しても陰性であれば、心配ありません。
    ●治療は?
    膣座薬と抗真菌剤の入った軟膏で、7~10日間程度治療します。感染源はセックスとは限りませんが、可能性がある場合はパートナーも治療しないと、感染を繰り返すことになります。

    甘い物は、この菌の栄養になるので症状がある間は控えましょう。また、セックスはやめて、規則正しい生活をすごすことも大切です。


    ●予防方法は?
    慢性化に悩む人も多いカンジダ膣炎。以下のことに注意しましょう。
    ・ストッキングやガードルなどでむれないように気をつける。
    ・下着やナプキンはこまめに取り替える。
    ・体の抵抗力が落ちると症状が出るので、規則正しい生活を送り、
     疲れたと思ったら体をやすめる。
    ・石鹸で洗いすぎると自浄作用が落ちるので、洗いすぎない。
    ・トイレでペーパーを使うときは、前から後ろへ。
     温水洗浄便座を使う場合、外陰部を洗ってから肛門周辺を洗い、

     最後に外陰部を流せばベストです。
    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症)PART2-2 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART2-2 女性のこころとからだ事典

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    STD特集 Part1

    2.性器ヘルペス

    疲れたり免疫力がおとろえたときに、突然ウィルスが活動を始めるので、感染後、1~2年たってから発症することもあります。出産のとき、新生児に感染すると、脳炎、髄膜炎、肺炎を起こし死亡することもある病気です。

    ●性器ヘルペスってどんな病気?
    単純ヘルペス・ウィルスが原因で、セックスやディープキスで感染します。このウィルスには|型と||型があり、|型はおもに唇や口内など上半身に、||型はおもに性器など下半身に住み着いて潰瘍をつくります。

    最近では、オーラル・セックスで口内のウィルスが性器に感染したり、性器のウィルスが口内に感染したりすることも増えてきました。潜伏期間は、2~10日。ただ、感染しても8~9割の人には症状が出ません。抵抗力があったり、免疫があると、そのまま体内のリンパ節に潜んでいるのです。感染後何年もたって、抵抗力の弱まったときに症状が出る場合もあります。ですから発症したからといって、今のパートナーからうつったとはいえません。

    ●症状は?
    初感染の場合  感染すると、まず外陰部や膣部が熱っぽくなり、その後3~4日して性器に赤い水疱ができ、それが破れると潰瘍になります。激しく痛むのが特徴で、歩けなくなったり、排尿困難で入院することもあります。発熱する場合もあり、尿道に広がると尿道炎になります。

    再発の場合  ヘルペスは、一度感染すると、症状がおさまってもウィルスは体内に住み着いて完治しません。疲れたり、体の抵抗力が落ちたときに、また症状が出てくるのです。この場合、水疱はできますが、初感染のときより症状はかなり軽くなります。再発をくり返すうちに症状は軽くなり、かゆみ程度になってきます。

    男性の場合  水泡や潰瘍がペニスにできます。ウィルスが尿道に入ると、排尿時に痛みをともないます。男性の方が、女性より再発が起こりやすいのですが、症状は軽いので、気づかずにうつしてしまう可能性が高くなります。

    ●ヘルペスのおそろしさ

    死に至る産道感染

    妊娠中に初感染すると、治るのに時間がかかります。また、妊娠中は体の抵抗力が弱まっているために再発することが多いのですが、出産が近い場合は要注意。出産時に産道で胎児に感染すると、新生児ヘルペスを起こすことがあります。これは、脳炎や髄膜炎、肺炎で死んでしまうか、助かっても重い後遺症が残ります。症状が出ている場合は、帝王切開で出産することになります。

    完治しない
    ウィルスが体内にあっても、症状が出ていないときはセックスで感染することはありません。しかし、水泡や潰瘍などの症状が出ている時は、パートナーにうつしてしまうことに。再発の場合、症状が軽くて気づかずにうつしてしまうこともあるので、注意しましょう。

    また、口内や唇に症状が出ている場合に、オーラル・セックスやディープキスをすると、パートナーの口内や性器にうつしてしまうことがあるので、注意が必要です。


    ●検査と治療は?
    視診で見当はつきますが、水疱や潰瘍からの分泌物検査や血液検査で確定します。治療は、抗ヘルペス・ウィルス剤の服用や点滴、症状が軽い場合は軟膏を塗ります。初感染では2~3週間、再発では数日~7日程度で治ります。症状が出ている間、セックスは禁止。クラミジア同様、パートナーにも検査を受けてもらった方がいいでしょう。体の抵抗力が落ちると再発しやすくなります。一度症状が出てしまったら、規則正しい生活を心がけ、無理のないようにしたいものです。
    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症)PART2-1 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART2-1 女性のこころとからだ事典

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    STD特集 Part1

    1.クラミジア感染症<
    放っておくといつのまにか膣炎や膀胱炎を起こし、子宮内膜炎、卵肝炎と炎症が上に広がっていきます。結果として卵管閉鎖などを起こし、不妊症になる一方、妊娠しても流産・早産の確率が高くなってしまうので、必ず治療が必要です。

    ●クラミジア感染症ってどんな病気?

    クラミジア・トラコーマティスという細菌が原因。セックスやオーラル・セックスで感染して起こります。潜伏期間は、1~3週間。抗生物質で簡単に治りますが、一度治って抗体ができても、何度でも感染します。

    ●症状は?


    女性は、子宮頚管に感染するので、症状があまり出ません。白い粘液状のおりものが少し増えたり、軽い下腹部痛、排尿時の痛みが出ることもありますが、まったく出ない場合もあります。そのため気づかないうちに病気が進行し、卵管炎や子宮頚管炎、尿道炎、骨盤内感染症を起こし、ひどい場合は骨盤内の臓器が癒着してしまうことも。こうなると、発熱や痛みなどの症状も出てきます。

    男性の場合、排尿時の違和感や痛み、うみが出ることがありますが、やはり自覚症状はあまりありません。

    ●クラミジアのおそろしさ

    妊娠や出産への影響

    感染に気づかないまま病気が進むと、卵管炎などを起こして不妊症の原因になることがあります。また、妊娠しても子宮外妊娠や流産、早産などが起こりやすくなります。最近では、妊娠がわかってからの検査で感染が見つかることも多いのですが、きちんと治さずに出産すると、5割ほどの確率で赤ちゃんに感染し、新生児結膜炎や軽い肺炎を起こすことがあります。

    男性も放っておくと、尿道炎や睾丸炎になることがあり、まれに不妊症の原因になる場合もあります。

    知らないうちに感染源に
    男女とも症状が軽いので、感染に気づかないまま他の人にうつしてしまう可能性が高いのが問題です。また、感染がわかったら、パートナーも一緒に治療しないと感染をくり返すことになります。

    ●検査と治療は?

    膣分泌物検査や血液検査でわかります。抗生物質の服用や注射で治療すれば、2週間程度で治ります。その間のセックスは禁止。必ずパートナーも一緒に治療しましょう。
    膣分泌物検査や血液検査でわかります。抗生物質の服用や注射で治療すれば、2週間程度で治ります。その間のセックスは禁止。必ずパートナーも一緒に治療しましょう

    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症)PART1-2 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症)PART1-2 女性のこころとからだ事典

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    STD特集 Part1

    ●STDはなぜ危険?
    1.感染に気づきにくい

    STDの多くは、潜伏期間が長いのです。感染しても、数週間から数ヵ月、中にはHIVのように数年~数十年たってから症状が出るものもあります。ですから「自分で感染に気づかないまま、何人もにうつしてしまう」、ということが起こってきます。誰からうつったのか特定できないケースが多くので、恋人や夫婦間でトラブルのもとになったりすることも。

    また、クラミジアのように男女とも自覚症状がほとんどないものは、感染に気づかないまま病気が進行してしまうというこわさもあります。このために激増しているクラミジアは、今後も増えていくだろうといわれています。東大の統計では、妊婦の5~8%、女性大生の20%が、クラミジアに感染しているという結果が出ているのです。

    2.彼との間でピンポン感染
    女性が感染に気づいても、自分だけそっと治療するのでは意味がありません。感染しているパートナーとセックスすれば、またうつってしまいます。「彼に覚えがなかったらどうしよう。私が原因かも」とか「私じゃないわ。あなた浮気したんでしょ」などと、責め合っても仕方ありません。ふたりできちんと治療しましょう。
    3.合併症から不妊に
    感染に気づかずに放っておくと、子宮頚管炎、子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内感染症など感染が広がり、不妊の原因になってしまうこともあります。いざ「赤ちゃんが欲しい!」と思ったときには手遅れということだってあるのです。

    4.母子感染の危険も
    実際、妊娠初期の検査でSTDが見つかるケースも少なくありません。感染が進むと、妊娠しても子宮外妊娠や流産、早産になることも。妊娠初期に見つけて治療すれば大丈夫ですが、もし感染に気づかずにいると、出産のときに赤ちゃんに感染し、死にいたることだってあるのです。
    ●こんな症状には要注意!

    ・ おりものの量、色、においがいつもと違う
    ・ 外陰部に痛みや熱、かゆみがある
    ・ 外陰部にできものやしこりがある
    ・ 軽い下腹部痛がある

    ●もしかして……、と思ったら?

    STDのほとんどは、治療すれば簡単に治ってしまいます(HIV感染症・エイズのように命にかかわるものもありますが)。思い当たることがあれば、すぐに婦人科を受診しましょう。血液検査や膣分泌物検査でわかります。


    ●STDを予防するには?

    コンドームを使う
    最初から最後まで、きちんとコンドームを使いましょう。もちろん、自分もパートナーも検査をして、STDに感染していないことがはっきりしていれば、使わなくてもOKですが。

    正しい知識を持つ
    STDのことはなんとなく知っていても、「自分は大丈夫だろう」と思っていませんか。避妊もや病気予防も、彼まかせではあまりに危険。いざというときのために、STDや自分のからだについて、きちんと知っておくことも大切です。

    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】複数のセックス・パートナーがいるならPART1-1 STD(性感染症) 女性

    【医師監修】複数のセックス・パートナーがいるならPART1-1 STD(性感染症) 女性

    ■記事監修医師
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    STD特集 Part1


    STD感染の危険度チェック!

    □複数のセックス・パートナーがいる
    □複数のセックス・パートナーがいる可能性のある
     男性とセックスしたことがある
    □複数の相手とセックスしたことがある
    □コンドームを使わないでセックスすることがある
    □今までに性感染症の検査をしたことはない
    □会ったばかりの人とセックスしたことがある

    チェック項目が増えるほど、STDに感染している可能性が高まります。

    ●STDってなに?

    STDは、「Sexually Transmitted Diseases」という英語の略で、性感染症のこと。男女の性器やその周辺、体液、血液などにいる細菌やウィルスなどが、セックスによって感染する病気です。

    昔から知られている梅毒や淋病のほか、クラミジア感染症や性器ヘルペス、尖形コンジローマ、HIVなど現在13~14種類の病気があります。カンジダ膣炎やトリコモナス膣炎は、セックス以外の経路で感染することもありますが、ここではSTDとして扱います。

    ●若い女性に急増中!

    HIVを除くSTDの患者数は、男性より女性の方が多いのです。今やSTDは女性の病気ともいえるほど。特に、クラミジア感染症と性器ヘルペスは、10代後半から20代前半の女性に急増しています。

    セックス体験の低年齢化、複数のセックスパートナー、性感染症に関する知識が乏しく、きちんと避妊をしないなどの状況が、STDを急速に広めているのです。

    性感染症患者報告数の推移(男女合計)
    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】STD(性感染症) 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】STD(性感染症) 女性のこころとからだ事典

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    産婦人科医
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    賀来 宗明 先生

    特集 STD
    若い女性にSTD(性感染症)が激増しています。セックスを楽しんだ結果が、STD感染や望まぬ妊娠では最悪。正しい知識を持って、きちんと予防しましょう。

    昨夜、サラとミゲルはベッドを共にしました。

    サラとミゲルは、過去1年間にそれぞれ3人の異性と性交渉がありました。
    それぞれの若者が、過去1年間にで3人の性交相手がありました。
    過去4年間で、性関係をもった若者の数は、80人になります。

    過去7年間で、性関係のあった若者の数は、1,460人、12年の間でその数は何と、531,441人にもなります。
    この中に無症状のエイズや性感染症にかかってる人がいたら、昨夜の2人にその病気がつながって、どちらかが感染してしまった可能性があります。
    (COLORS n.7の記事をももとに作成)
    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki