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  • 【医師監修】貧血|女性のこころとからだ事典

    【医師監修】貧血|女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生

    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生

    貧血

    「疲れやすい」、「立ちくらみがする」、「頭痛持ち」……。体質だと思ってあきらめていませんか?実は、多くの女性が自分で気づかずに貧血状態なのです。体調が悪いのは、鉄分が足りないことによる貧血かも。思い当たるなら、一度検査してみましょう。

    貧血

    □動悸がする
    □すぐ息が切れる
    □顔色が青い
    □食欲不振
    □集中力がない
    □つめがスプーン状にそっている
    □めまいがする
    □微熱が出る

    2つ以上当てはまれば、貧血の可能性も。
    一度検査してみましょう。

    ●貧血ってどういう状態なの?

    【血液中の血色素の不足】
    貧血というのは、血液中の赤血球に含まれる血色素(ヘモグロビン)が足りなくなった状態をいいます。血色素は、体の隅ずみに酸素を運ぶ働きをしているので、足りなくなると、さまざまな症状があらわれます。

    【ダイエットやストレスから鉄不足に】

    女性の貧血の多くは、鉄分不足による鉄欠乏性貧血。もともと生理で出血するのに加え、偏食やダイエット、ストレスなどが重なり、貧血ぎみの女性は増えています。貧血になってしまったら、治療しなければ症状は改善されません。

    ●貧血の原因は?

    【鉄分を含む食べものをきちんと摂っていない】

    偏食やダイエットのために、食事で摂るべき鉄分が不足してしまうのです。また、ストレスや過労、慢性の胃腸障害などで胃の働きが弱まって、食べても鉄分が吸収されないことも。
    【通常より体が鉄を必要とする状況にある】

    思春期や妊娠中、授乳期の女性は、通常より鉄分が必要となるので、鉄分が不足しがちになります。

    【出血を伴う病気のため】
    過多月経や子宮筋腫、子宮頸管ポリープ、痔、胃潰瘍などになると、多くの血液が体外に出てしまいます。

    【鉄欠乏性以外の重い貧血が原因のことも】

    悪性貧血や再生不良性貧血などの重い病気が原因のこともあります。

  • 【医師監修】便秘|女性のこころとからだ事典

    【医師監修】便秘|女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生

    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生

    便秘便秘
    女性の多くが悩まされている便秘。朝食を抜いて、トイレに行く余裕もないまま仕事へ出てしまうようでは、悪化するばかり。まずは、食事を中心に毎日の生活を見直しましょう。

    ●毎日出なければ便秘なの?

    便秘というのは、快便感がない状態をいいます。個人差があり、毎日便通があっても、残便感があって不快なら便秘といえるし、逆にたとえ2~3日に1回でも、適当なやわらかさの便が出てすっきりするなら便秘ではありません。

    ●便秘がつづくとどうなるの?

    体内の老廃物が体に残り、ニキビや吹き出ものができやすくなったり、排便のときにいきんで痔になりやすくなります。慢性便秘のほとんどは、生活習慣などから腸の働きが鈍くなった機能性の便秘なので、それほど心配はいりません。しかし、中にはほかの病気が隠れていることも。しつこい便秘や、便秘と下痢が交互に起こる場合、胃や腸、婦人科系の病気やガンなどの可能性もあるので、早めに受診しましょう。

    ●便秘になるのはなぜ?

    【不規則な生活習慣は便秘のもと】
    慢性の便秘は、食生活の偏りや運動不足、不規則な生活、腹筋の弱さなどさまざまな要因が重なりあって起こります。朝食抜きで出社し、ゆっくりトイレに行くチャンスのないまますごしてしまうのも、よくありません。

    【ダイエットやストレスが原因のことも】
    ダイエットで食物繊維はおろか、ろくに食べものを摂らなかったりすると、便秘になるのも当然。最近では、ストレスから自律神経のバランスが乱れて、消化器系の交感神経が弱まり、腸の運動が鈍って便秘になる人もいます。また、女性の場合は、ホルモンの関係で生理前になると便秘ぎみになり、生理が始まると逆に下痢ぎみになることもあります。

    ●便秘にサヨナラしたい!

    便秘薬に頼りすぎると、本来の腸の反射が鈍くなります。これをつづけるのは危険なので、まず生活や食事を見直して、自然なお通じをめざしましょう。

    排便を習慣づける
    朝起きてすぐに、冷たい水や牛乳などを飲むと、結腸に反射が伝わって便が出やすくなります。忙しくて朝トイレに行けないときは、職場などでもなるべく行くようにしたいもの。便意を我慢すると、後で出なくなってしまうのです。
    きちんとした食生活を
    バランスの良い食事を規則正しく摂りましょう。緑黄色野菜やゴボウ、海藻、きのこ類など食物繊維を多くふくんだ食品をたっぷり摂り、水分も多めに。野菜ばかり食べても、もとになるものがある程度なければ、便は出ません。無理なダイエットは禁物です。また、一日のうちでもっとも排泄刺激を受けやすい朝に、食事を抜くのはやめること。
    適度な運動を
    適度な運動は胃腸の動きを促進します。また、腹筋を鍛えると効果的です。毎日少しずつ腹筋運動をするといいでしょう。

    腹部をマッサージ
    腹部をやさしくマッサージすることも効果的です。

    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】痔 PART2女性のこころとからだ事典

    【医師監修】痔 PART2女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生

    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生

    痔を治す専門は、肛門科です。肛門科が近くにない場合は、外科になります。治療したくても、なかなか行く勇気が出ないものですが、初期のうちなら薬と日常生活の改善で治ります。最近では、女性専用の時間帯を設けたり、少数ですが女医さんのいる病院も出てきました。どうしても行きにくい場合、産婦人科でも薬を処方してくれますが、やはり専門医にかかるのがベストです。

    どんな診察をするの?
    問診
    どんな症状か、いつ頃から症状があるかなどを聞かれる。

    視診・触診・肛門視診
    視診で患部を確認し、肛門視診では、肛門に指を入れて痔の状態を確かめます。必要があれば、肛門鏡で中の様子を診ます。
    気になるのは診察の際の姿勢ですが、ベッドに横向きに寝ておしりだけを出し(シムス体位)、あとは布をかけてくれるところが多くなっています。最初から婦人科の内診のような体位になることはあまりありません。

    ●日常生活で痔の悪化を防ぐには?

    痔の原因の多くは、生活習慣によるものです。特に初期であれば、日常生活に注意するだけで症状もかなり改善します。

    1.便秘・下痢をしない
    便秘ほど痔に悪いものはありません。まず、朝は余裕を持って起き、朝食をしっかり食べて、排便する習慣をつけることが大切です。また、食物繊維と水分をたっぷりとりましょう。無理なダイエットも便秘の原因になります。また、下痢もおしりに刺激を与えます。下痢ぎみの人は、痔ろうになりやすいので、注意が必要です。 
    2.おしりを清潔に保つ
    痔になると、傷やイボなどで細菌感染しやすくなります。紙でふくだけでは、大腸菌はおしりに残ってしまいます。洗浄機能付きのトイレを利用したり、シャワーなどでいつも清潔にしておきましょう。
    3.毎日入浴する
    痔核や裂肛には、入浴が効果的です。全身の血行がよくなるのでうっ血を解消してくれます。ぬるめのお湯にゆっくりとつかりましょう。 
    4.同じ姿勢をとらない
    長時間同じ姿勢でいると、おしりの血行が悪くなります。1時間に一度は体を動かして、座りっぱなし、立ちっぱなしにならないよう気をつけましょう。特に、しゃがむ、かがむという体勢は避けたいものです。
    5.冷えを防ぐ
    冷えると血管が収縮して、血液の循環が悪くなります。特に痔核は悪化します。冷え性でなくとも、足腰の保温を心がけましょう。ただし、肛門周囲膿瘍と痔ろうは、膿んだ状態なので温めるのは逆効果です。
    6.排便時間を短く
    トイレに長くいると、それだけで肛門に負担がかかりますし、寒い時は、血管が収縮してうっ血しやすくなります。理想的な排便時間は、1~2分程度。いきむ時間が長いと、肛門に負担がかかります。
    7.アルコールを控える
    お酒を飲んで血行が良くなると、おしりの血管はうっ血を起こします。症状がひどい時は飲まないのがベストです。また、辛い食べ物などの刺激物もやめましょう。
    8.疲れやストレスをためない
    寝不足や不規則な生活、ストレスも痔を悪化せます。痛む時は、リラックスしてゆっくり過ごすようにしたいものです。
    理想的な便って?
    目には見えない体の中の様子を教えてくれるのが便。理想的な便を知って、きちんとチェックしたいものです。

    茶色から茶褐色が健康な色。黒い便は、血液が混じったもので、胃や十二指腸などからの出血が原因と考えられるので、すぐ受診すべき。真っ赤な血が混じった便は、直腸や肛門からの出血。
    1回にバナナ1~2本が適量。
    太さと長さ バナナぐらいの太さと長さが理想的。
    硬さ 練り歯磨きより少し硬いぐらいが理想的。
    におい 肉類や刺激物を食べると強烈なにおいがすることも。また、腸に悪玉菌が増えている時にもにおう。そんな時は、オリゴ糖入りヨーグルトや梅干しなどを食べて、ビフィズス菌を増やして、悪玉菌を撃退。
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】痔 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】痔 女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生

    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生

    誰にも相談できず、ひとりで悩んでしまいがちな痔。実は、妊娠・出産経験者や便秘がちな女性にはとても多い病気です。日常生活に気をつければ、かなり症状が軽くなりますが、つらい場合は、勇気を出して診察を受けましょう。
     
     
     

    ●痔ってどんな病気?
    痔というのは、肛門周辺の病気の総称。一般に、痔核(イボ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3つを指し、成人の3人に1人が痔持ちともいわれるほどよくある病気です。女性は、半数以上が痔核、次いで裂肛が多く、痔ろうは男性に比べて少数です。

    女性の場合、慢性的な便秘や妊娠・出産が原因となることが多いようです。また、立ちっぱなし、座りっぱなしの仕事やストレス、冷えなども痔を悪化させます。

    痔だと思っていたら大腸がんや大腸ポリープなど他の病気だったということもあります。自己判断せず、医師の診察を受けるのが安心です。

    1.痔 核

    肛門内の静脈がたくさん集まった部分に、血液がたまってふくらんだ状態が痔核です。歯状線の内側にできたものを内痔核、外側にできたものを外痔核といいます。

    ●原因
    痔核は、肛門内の静脈の血流が悪くなり、うっ血した状態です。排便時の強いいきみや加齢、長時間同じ姿勢でいるための肛門への加重、日常生活の不摂生、ストレスなどが原因で起こります。特に女性の場合、妊娠・出産が痔には大敵。赤ちゃんの重さで肛門に圧力がかかるうえ、便秘になりやすく、出産時には強くいきまなければならないからです。

    ●症状

    内痔核 目に見えず、痛みに鈍感な部分にできるので、痔核ができても気づかないこともあります。ただ、症状が進めば排便時に粘膜が破れて出血することも。症状の進み具合によって4段階に分かれます。
    第一度 ごく初期。紙に少量つく程度の出血。
    第二度 排便時に直腸の粘膜が痔核と一緒に脱出する(脱肛)。ポタポタと落ちる出血から、ほとばしるように出血することも。残便感も強い。
    第三度 排便のたびに痔核が飛び出し、粘膜まで引きずられて裏返しになったような状態になる。そのたびに指で中に押し戻さないと戻らない。
    第四度 痔核が常に出っ放しの状態に。第三度以上は、痔核が脱出して肛門括約筋にはさまれ、激痛をともなう嵌頓(かんとん)痔核を起こす危険があるので、早めの治療が必要。
    外痔核 肛門の縁に、血豆ができて痛みます。
    ●治療
    まずは、便通をととのえること。状態によって、座薬や軟膏の鎮痛剤や抗炎症剤を使ってイボを小さくします。内痔核の第二度までは、手術はしません。第三度以上で本人が希望した場合に行うことになります。外痔核は、早いうちであれば、温めて血行をよくし、軟膏や座薬を使うだけでもかなり良くなります。イボがあまり大きくなって痛みがひどい場合は、切開して血栓を取り除きます。
    2.裂 肛


    硬い便などによって肛門に切り傷ができたもの。排便時に激痛を感じることもありますが、しばらくすると、痛みは消えてしまいます。痛みがつらいために排便を避けがちですが、そうすると便秘になり、ますます肛門を痛めるという悪循環を起こしやすいので注意しましょう。早めの治療が大切。慢性化して潰瘍になると、手術が必要になることもあります。

    ●原因
    一番の原因は、便秘です。便秘がちだと便が硬くなり、無理やり出すために肛門を傷つけてしまうのです。

    ●症状
    排便時や排便時に肛門がひどく痛みます。出血は、紙でふくと少しつく程度。慢性化して症状が進むと、排便後の激痛が何時間もつづくようになり、傷が炎症を起こして激痛をともなう肛門潰瘍となります。

    ●治療
    初期には、食事を見直して便秘を防ぎ、患部の清潔を保つことが大切です。同時に、便をやわらかくする薬や痛み止めの軟膏などを使います。慢性化した肛門潰瘍になると、入院して手術しなければなりません。


    3.痔ろうと肛門周囲膿瘍

    痔の中でも一番やっかいなのが痔ろうです。肛門の奥から細菌が入って、肛門の周囲が化膿したものが肛門周囲膿瘍で、痔ろうの前段階です。こうなってしまったら、自分で治すのは無理。

    早めに専門医に診察してもらわなければなりません。膿瘍が自然に破れるか切開したあとが、炎症をくり返し、肛門の奥とつながってトンネルができた状態が、痔ろうです。痔ろうは薬では治らず、化膿をくり返して長い間に複雑化したり、がん化することもあるので、手術が必要となります。患者のほとんどは男性。特に下痢ぎみの人は要注意です。

    ●原因
    肛門の歯状線にある肛門小窩(しょうか)というくぼみに傷がつくと、便に混じっている細菌で炎症が起こります。その炎症が広がり、膿をもった状態が肛門周囲膿瘍です。この膿瘍が自然に破れたり、切開した後に何度も炎症を繰り返し、体内に膿のトンネルが何本も伸びた状態が痔ろうです。

    ●症状
    肛門周囲膿瘍は、突然おしりにおできのような腫れ物ができて、痛みます。発熱することもありますが、切開して膿を出せば治まります。痔ろうになると、おしりの皮下で膿のトンネルができるため、膿で下着が汚れたり、ベタベタすることがあります。

    ●治療
    痔ろうの前段階ともいえる肛門周囲膿瘍は、切開して膿を出せばラクになります。ただ、この後痔ろうになる可能性が高いので、注意が必要です。また、痔ろうと診断された場合は、手術をしなければ治りません。放置しておくのは危険なので、早めに診察を受けることが大切です。

    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】ドライアイ|女性のこころとからだ事典

    【医師監修】ドライアイ|女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・女性のこころとからだ事典 からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生

    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生

    ドライアイ
    ドライアイ

    □目が乾いた感じがする
    □目が疲れやすいと思う
    □目に不快感がある
    □めやにが出る
    □ものがかすむ
    □目がゴロゴロする
    □目が痛む
    □目にかゆみがある
    □光を見るとまぶしい
    □目が赤くなる

    上のチェック項目で 5つ以上あればドライアイの可能性も。一度、眼科で検診を受けることをおすすめします。。

    ●ドライアイってなに?
    目の表面は、乾燥やゴミ、細菌などから目を守るために涙で覆われています。空気の乾燥や目の使い過ぎなどで涙が足りなくなると、目は乾いて傷つきやすい状態に。コンタクトレンズによる障害も起こりやすくなり、ひどくなると目の表面に無数の傷がついてしまうことも。放っておくと、傷から細菌に感染したり、視力が低下することもあります。気になる症状があれば、早めに受診しましょう。
    ●ドライアイの原因は?
    まばたきの回数が少ない
    パソコンなどの画面を長時間見たり、細かい作業をすると、まばたきの回数が減る
    涙の質や量の低下
    ストレスや夜更しの習慣、ある種の降圧剤や精神安定剤などの薬の副作用などで涙液が正常でなくなることも
    涙が蒸発しやすい
    エアコンなどで乾燥した部屋にいたり、薄めをあけて眠る習慣などがあると、涙が蒸発しやすくなる

    ●ドライアイ、目の疲れに効く簡単ケア
    目を適度に休ませることが何より。リラックスタイムを大切にしましょう。
    ○1時間に1度は、作業をやめて目を休める。

    ちょっとしたおしゃべりやお茶のみをするだけでも、まばたきが増えてリラックスできます。目を動かす体操をしたり、温めたり、マッサージしてみるのもいいでしょう。

    【目のツボ・マッサージ】
    目のツボ post-center
    攅竹(さんちく):眉毛の内側のくぼみ
    糸竹空(しちくくう):眉毛の外側の縁で、目の疲れや頭痛に効果あり
    承泣(しょうきゅう):目の真下、目の骨の縁のところ
    晴明(せいめい)>:鼻の根元のくぼんだところ
    ○メガネやコンタクトレンズを使っている人は、ときどき視力を測って、
    度数があっているか確認する。
    ○デスクやパソコンに向かう時の姿勢や明るさに気を配る。
    テレビやパソコンの画面は、目より下の位置になるように置く。
    ○ビタミンB群を積極的に摂る。
    ○エアコンの効いた部屋は目が乾きやすいので、加湿器などで 
    部屋の湿度を保つ。
    ○充分な睡眠をとって、目を休める
    ○症状が強いようなら、眼科を受診して目薬をもらう
    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】女性のこころとからだ事典

    【医師監修】女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    ・からだ編 記事監修
    東京都立築地産院産婦人科医長経て
    いけした女性クリニック銀座 院長
    池下 育子 先生
     
    産婦人科医
    医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
    賀来 宗明 先生
     
    ・こころ編 記事監修
    臨床心理士
    東京カウンセリングセンタ ー所長。カウンセリング歴20数年
    菅野 泰蔵 先生
     
    精神科医
    医療法人菅野愛生会副理事長、 緑ヶ丘病院医局長
    菅野 庸 先生

     
    女性のこころとからだ事典
    ここでは、女性にもっとも多くみられる「心とからだの病気」について、くわしく取りあげてみました。病気の原因となるものは何か、また、すでに症状がある場合には、どう対処すればよいのかなど、健康なときから病気予防の知識としてチェックしておきましょう。
    男女の性器やその周辺、体液、血液などにいる細菌やウィルスなどが、セックスによって感染するSTD(性感染症)。日本では、現在、若い女性にこの“STD(性感染症)”が激増しています。セックスを楽しんだ結果が、STD感染や望まぬ妊娠では最悪。正しい知識を持って、きちんと予防することが大切です。
     
    トラウマと心のケア
    災害やレイプ、事故などがトラウマとなってさまざまな症状が出るPTSD。最近よく耳にするけれど、いったいどんな病気なのでしょうか? トラウマを克服して立ち直る方法は?体験談も紹介しています。
     
    子宮がん特集
    子宮がんには、「頸(けい)がん」と「体(たい)がん」という、2種類の異なるがんがあります。子宮がんは、早期に発見して治療すれば治るので、何より検診が大切。どんな病気なのか、どうすれば発見できるかを徹底解明します。
     
    監修:池下育子(からだ編)
    東京都立築地産院産婦人科医長を経て、現在いけした女性クリニック銀座(旧池下レディースクリニック銀座)院長
     
    監修:賀来 宗明(からだ編)
    産婦人科医。医療法人社団鳳凰会フェニックスメディカルクリニック理事長・院長
     
    監修:菅野泰蔵(こころ編)
    臨床心理士。東京カウンセリングセンタ ー所長。カウンセリング歴20数年
     
    監修:菅野庸(こころ編)
    精神科医。医療法人菅野愛生会副理事長、 緑ヶ丘病院医局長

     

    Illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】トラウマと心のケア PTSD|女性のこころとからだ事典

    【医師監修】トラウマと心のケア PTSD|女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    武蔵野女子大学人間関係学部教授
    臨床心理士、精神科医、医学博士
    小西 聖子 先生

     
    特集 トラウマと心のケア
      災害やレイプ、事故などがトラウマとなって
    さまざまな症状が出るPTSD。
    最近よく耳にするけれど、
    いったいどんな病気なのでしょうか?
    トラウマを克服して立ち直る方法は?
    実は、女性がとてもかかりやすい病気なのです。
    トラウマが原因で起こるPTSD
    トラウマ体験後のさまざまな症状
    トラウマ体験直後のケア
    トラウマ・ケアのための長期的なケア
    PTSD体験談<Aimeeさんのケース>
    監修:小西聖子(こにし たかこ)先生

    武蔵野女子大学人間関係学部教授、臨床心理士、精神科医、医学博士。専門は被害者学、トラウマ・ケア。教鞭をとるかたわら、同大学心理臨床センターで対人暴力被害者や犯罪被害者遺族のカウンセリングにも携わる。著書に「インパクト・オブ トラウマ」(朝日新聞社)、「犯罪被害者遺族-トラウマとサポート-」など。


    text/Mami Kakuta
    illustration/Tomoe Sasaki
  • 【医師監修】トラウマと心のケア PTSD PART5 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】トラウマと心のケア PTSD PART5 女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    武蔵野女子大学人間関係学部教授
    臨床心理士、精神科医、医学博士
    小西 聖子 先生

     

    現在27歳になるAimeeさんは、ごく普通の日本の家庭に育ち、高校卒業後にアメリカへ留学しました。そこでいくつもの犯罪被害に遭い、23歳でPTSDを発症。失語症やパニック障害、うつ病などさまざまな症状に苦しめられ、自殺未遂や入院も経験しています。現在も、アメリカのシアトルで働きながら、PTSDによる症状と闘っています。

    そんなAimeeさんが、同様の病気の人の力になればと、自らの体験をもとにPTSDに関するサイトを開設。PTSDについてはもちろん、アメリカでの治療法や薬、被害者の人権、犯罪の予防や対処法、自殺願望撃退法などについても詳しく解説しています。ここでは、自らの経験の一部を公開してくれました。
    詳しくは、http://www.angelfire.com/in/PTSDinfo/ へ。

    ●アメリカで数かずの犯罪被害に遭う
    日本の高校を卒業してアメリカへ留学したのですが、親友の自殺を目撃したり、強盗、デートレイプなどさまざまな犯罪被害に遭ってしまいました。本格的にPTSDを発病したのは、23歳のとき。アルバイト先の会社社長に長い間監禁、レイプされるという事件にまきこまれてしまったのです。その直後から、さまざまな症状に苦しむようになりました。しかしそのときは、まさか自分がPTSDという病気になっているとは思わず、自力で切り抜けられるだろうと思って適当にやり過ごしていました。
    ● PTSDを発症し、自殺未遂も
    23歳の監禁事件の直後、私は精神的ショックから、しばらくの間口がきけなくなってしまいました。その後は、震え、息苦しさ、めまいなどのパニック症状に襲われたり、毎晩の悪夢に苦しめられるようになります。当時心理学を勉強していたので、PTSDという病気があることも知っていました。でも、この時点では「事件の疲れだろう」とやり過ごし、まさか自分がPTSDだとはまったく考えなかったのです。

    その後、突然失神したり、パニックの発作がひどくなり、一歩も外出できなくなってしまいました。そして、とうとう睡眠薬で自殺未遂を図り、病院に担ぎこまれたのです。

    私の場合、監禁事件の直後にPTSDの症状がありましたが、まさか自分がそういう病気になっていたとは思いませんでした。それまでも、強盗やレイプなどの事件に遭ったにもかかわらず、普通に生活していたからです。「今回も大丈夫、自分で切り抜けられる」と思っていたのです。

    事件の約1ヶ月後に、カウンセラーを訪ねますが、カウンセラーのたらい回しにあったりして、薬はもらったもののほとんど効果はありませんでした。 <

    ● PTSDの治療に本格的に取り組む
    私が本格的にPTSDの治療に乗り出したのは、事件から約2年後。アメリカでの永住権ビザを取得し、このままアメリカに住むには、どうしても病気を克服しなければならないと考えたからです。

    カウンセリングはもちろん、あらゆる薬、EMDR(左右の眼球運動を行なうトラウマ治療の一つ)、トークセラピーなど、治療につながりそうなものは全部試しました。しかし改善がみられず、ついに自殺未遂。2週間ほど精神病院に入院し、カウンセリング、グループセラピー、アートセラピーなどを行い、たくさんの友だちができ、ずいぶん救われました

    ● 自殺を考えている人へ
    重度のうつ病の症状のひとつに、自殺願望があります。これは、一時的な病気の症状。それに負けて死んでしまったら、もったいないですよね。私も、何度か自殺未遂行為をして、たくさんの大切な人の心を傷つけてしまいました。

    生きるエネルギーとは、知的・体的好奇心だと思うのです。あなたはやってみたいこと、もう全部やってしまいましたか? 私には、まだ体験してみたいことがたくさんあるのです。そう思うと死ぬのはもったいないですよね。死にたいときの対策は「人と話す」しかありません。もしそれ以外の死神撃退法があったら、教えてほしいな、と思います。

    私を救ってくれた医師のことば
    私が入院中、ある医師が以下のようなことを言ってくれました。 「神経症と糖尿病はまったく同じ病気だ。ただ、いかれちゃった場所が違うだけで、ずっと薬を飲んでいかないといけないし、仕事に支障が出ることもあるし、具合が悪い日もある。(中略)糖尿病患者に”なまけ者だ、食事内容が悪かったんだから病気になるんだ、なんで薬に頼るんだ”と怒っても仕方がないように、神経症患者に”なまけ者だ、心がなまっているから病気になるんだ、なんでささいなことで落ちこむんだ!”と怒っても仕方ないんだよ」

    そして、この言葉が私の神経症に対する考え方をまったく変えてくれたのです。離婚後、インターネットで知り合った女性と住み始めました。何とか安定した仕事にもつき、安定していたときに、またレイプの被害にあってしまいました。でも離婚のおかげで自殺願望が減ってきた気がします。ただうつとパニックは相変わらずですが…。

    text/Mami Kakuta
  • 【医師監修】トラウマと心のケア PTSD PART4 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】トラウマと心のケア PTSD PART4 女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    武蔵野女子大学人間関係学部教授
    臨床心理士、精神科医、医学博士
    小西 聖子 先生

     

    トラウマ体験後にPTSDを発症した場合、治療にはかなり長い時間かかることが多くなります。それでも、治療法を受けるうちに、楽になったり、新たな人生を踏み出せる人が多いのです。ひとりで苦しまず、一歩踏み出してみませんか。
    ●治療の目標
    長期的なケアとしては、やはり専門家やセルフヘルプグループ(当事者の自助組織)のサポートを受けることをおすすめします。トラウマに関わる感情をなんらかの方法で表現し、それが受け入れられること、それによって記憶をコントロールし、通常の生活を送れるようになることが、治療の目標です。

    心の傷を忘れることはできませんし、元通りになることもありません。でも、出来事を自分の人生に起こった事として思い出すことができ、それなりに新しい人生に踏み込んでいけるということなのです。

    ●さまざまな治療方法
    治療方法としては、症状に応じた薬を飲むだけでよくなる場合もありますし、逆にカウンセリングだけで快方に向かうこともあります。犯罪被害者の遺族や虐待、強姦被害などで重症の場合、両方が必要となるケースが多いようです。
    薬による治療 不眠には睡眠薬、うつ症状には抗うつ剤など症状に応じた治療をするだけで、かなり良くなる場合もある。
    カウンセリング療法 専門家やセルフヘルプグループ(当事者同士の自助組織)で、カウンセリングを受ける。基本的に、トラウマに関わる感情を表現することと、それが受け入れられることが原則。
    認知行動療法 きっかけとなった体験に慣れる方法。体験した事件について話したり、事件に似た刺激を積み重ねて慣れていく。また、トラウマによって生じた罪悪感や自己評価の低下を引き上げる。
    催眠療法 心と体の筋肉を弛緩、解放させるリラクゼーションなどに使われる。小説に出てくるように忘れていた過去を思い出したり、別人格を呼び出すような劇的なものではない。
    EMDR
    (眼球運動による
     *脱感作処理法)
    トラウマティックな記憶には神経学的基礎がある、という考え方が基本となった治療法。眼球を左右にリズムカルに動かすことで当時の出来事を思い出し、トラウマティックな記憶に伴う苦痛を和らげていくもの。とても効果のある人とない人がいる。
    巻き戻し法 自分のトラウマ体験を心の中で映像化して見る方法。
    家族療法 被害にあった本人だけでなく、家族みんなにカウンセリングに参加してもらう。カウンセラーは家庭内の構造を知ることができ、家族も問題を認識できる。
    *脱感作…過敏になっている状態をだんだん慣らしていき、正常に戻すこと。

    *脱感作…過敏になっている状態をだんだん慣らしていき、
    正常に戻すこと。

    ●PTSD関連サイト
    IFF
    家族機能研究所(斉藤学代表)の関連会社のサイト。電話カウンセリングや面接カウンセリングも可能。PTSD関連のセミナーや書籍の情報も。
    text/Mami Kakuta
  • 【医師監修】トラウマと心のケア PTSD PART3-2 女性のこころとからだ事典

    【医師監修】トラウマと心のケア PTSD PART3-2 女性のこころとからだ事典

    ■記事監修医師
    武蔵野女子大学人間関係学部教授
    臨床心理士、精神科医、医学博士
    小西 聖子 先生

     

    ●被害者の周囲の人は何をすべき?

    事件の直後は、ショックから心身ともにさまざまな症状が出ている時期です。周囲の人びとの何気ない一言が、ますます本人を追い詰めてしまうこともあるので、責めたり、お説教するのはやめましょう。励ましもかえってつらいこともあるので、しばらくは静かに見守ってあげてください。

    以下は、武蔵野女子大学臨床心理センターで、レイプ被害にあった方とその家族・友人に渡している資料の一部です。

    レイプ被害にあった方へ、ご家族・友人の方へ

    このパンフレットは、性的な被害にあった方や、そのご家族、おともだちのためのものです。レイプや性犯罪は暴力による犯罪です。あなたが若くても、年配の方でも、お金持ちであろうとなかろうと、どこに住んでいても起こりうることです。あなたの落ち度ではありません。

    病院に行きましたか
    体の内部に傷はありましたかその他の傷の手当てはしましたか性病の感染はありませんか(数週間たってから再検査が必要です)妊娠の恐れはありませんか血液検査をしておきましょう眠れないなら、しばらく入眠剤など助けを借りることも必要です
    どんな生活をしたらいいでしょう
    まず、自分が安全だと思えるところへ行きましょう。また被害にあうのではないかという気持ちがあるかぎり、落ち着くことはできません。

    犯人が怖い、自分を責めてしかたない、ひとりぼっちで何もできないような気がする……。こういう気持ちを周囲の人にわかってもらいましょう。あなたのまわりの人は、あなたに対して「不注意だ」とか「行動が悪い」などというかもしれません。でも、たとえあなたが不注意なことをしていたのだとしても、レイプされたくてやったのではないのです。あなたの心が傷つき、助けを求めていることをわかってもらいましょう。
    自分の生活をとり戻しましょう。小さなことでもいいのです。食べたり、着替えたり、風呂に入ったり、寝たり、日常生活に少しずつ戻りましょう。

    家族や友人の方へ
    被害者をひとりぼっちにしないでください
    話を聞いたときに嫌な顔をしたり、軽べつしないでください。
    本人の話を「そんなはずはない」と否定したり、頭から決めつけないでください。腹立ちのあまり、本人を責めないでください。被害者は傷つき弱くなっています。しばらくの間は静かに見守りましょう。説教や激励はこの時期にはつらいだけです。いろいろな心と身体の症状はだんだんと回復していきます。それえでも短くても、数ヶ月はかかります。長い目で見守ってください。

text/Mami Kakuta
illustration/Tomoe Sasaki